Mayoidoriの行方

橘弥宵生の、徒然雑記。

熱をもった気体

 

熱を持った気体が

からだの中から シューシューと抜けていく

時間をかけて 吹き出し口から

低くて高い 2重の音を奏でる

 

わたしはただの楽器になって

ただただ 音と気体を 眺めている

からだの力を抜いて 流れをさまたげないように

 

ただただ 虚空を見つめている

気体に色はなく 熱は大気へと放たれる

 

楽器になったわたしは からっぽを目指して

つぎからつぎへと 音が出てくるのを待っている

 

わたしは 気体のとおる くだ